「稼ぐまちが地方を変える」を読んで収益を生み出すことの重要性と補助金の麻薬性を知った

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はじめに

今回紹介するのは木下斉さんの著作です。

今期読んだ中ではBEST3に入る良書です。

地方活性・町づくりに興味がある人はAmazonで購入してみてください。

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

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地方創生大全

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 木下斉さんってどういう人?

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Twitterから引っ張ってきました。

経営とまちづくりが専門の方で最近もっとも注目されている方の1人だと思います。

ツイッターされている方はこの機会にフォローしましょう。

東洋経済オンラインで記事も書いてあるのでそちらの方も見てみてください。

toyokeizai.net

 

この本の何がすごいのか?

読んでいて勉強になった点は以下の3つです。

  1. 地方活性
  2. 収益性
  3. 補助金

 

 

地方活性って聞くとスケールが大き過ぎて自分とは関係のない事柄のひとつだと思っちゃうよね。

「THEお国がやってくれるもの」ってイメージ

 

 

そもそも国が関与して成功した地方活性の事例って全然知らないんだけど...

地方に行くと、赤字なのか?黒字なのか?どっちかよく分からない大型施設ってあるよね。

中入ってみるとガラガラで収益性を考えてないような採算度外視の施設。

地方に行くとそういった建物が判を押したようにボコボコ建ってるのは何故だか知ってる?

 

 
答えは簡単!

「国民、市民から徴収した税金から賄われる」からです。

これが民間の場合だとどうなるか?

ほぼ100%予算という制限がついてまわります。それもかなりシビアな問題として。

そこが最も違う点と言っても過言ではないかもしれません。

予算がガッチリ決まっていて制限があるということは、その範囲内でのできることを徹底的に考えていく必要があります。

収益性を考える点においては、行政主導か民間主導の違いは大してありません。

コストの制約性という影響をモロに受けるかどうかが決定的に違うと思います。

 

会計学には「費用収益対応の原則」というものがある!

 

 

ビジネスにおいて費用は必ず発生するんだけど、わざわざ何でコストをかけるか考えたことある?

 

 

それはモチロン費用がかかった分もしくはコストをかけた分だけ収益を獲得したいからです!

収益を生み出すために私達は費用・コストを投じていて、見返りを求めずジャブジャブお金を使うことは、費用・コストとは呼びません。

そこには何も利益が生まれないからです!

 

 

予算という投じられる費用・コストによって得られる利益が決定され、逆に予想される収益によって費用・コストが決まります。

収益と費用はまるで相互にバランスをとるように作用しあっているのです。

民間の場合と公的の場合、それでは何が違うのか?

これら収益と費用の相互作用の結びつきの度合いと言っても良いかもしれません。

民間の場合は、予測される収益に対応する適切な費用・コスト分しかかけたくないという強いインセンティブが働きやすいと言えるのです。

 

公的の場合どうでしょう。

色々批判があるかもしれませんが、私は「収益」よりも「理念」等が重視されているように感じます。

「自然との共生」などといった理念を実現させるために、費用・コストをかける。

そこに収益は介在しません。だから、まったくもって収益性のない莫大な費用だけが毎年かさむゴミが生じるのです。

今、流行りの空き家問題と酷似していて、売りたくても売れない、買い手がつかない土地。国が引き取ってくれるワケではないので、毎年毎年固定資産という費用・コストだけがかかります。

全国にはそういう費用・コストだけがかかるモノが大量に蓄積していっています。

木下斉さんも本書の中で、そういった、地方に存在する無用な建築物の事を「墓場」のように表現していた箇所があったと思います。

ボクシングでいうボディブローのように、それらが地方の体力を徐々に奪いもはや限界とも言えるような局面に達しているのです。

第二の夕張のような地域がいつ大量発生するのか、時間の問題かもしれません。

 

 

じゃ、収益をしっかり生み出している事業等に補助金を投入すればその地域の活性化を促進できるんじゃないの?

 

 

自分もそう思ってたんだけど、実際は違うみたい。

補助金を投入すればするほど収益性を生んでいた事業はうまく回らなくなるみたい。

木下さん自身もそのことを経験したんだよ。

 

 
なぜ補助金をつぎ込むと収益を生んでいた事業がダメになってしまうのか?

ここでは新たに「収益逓増及び逓減の法則」というものを説明したいと思います。

 

 

今、費用が50万円かかって利益が100万円得られる事業があるとするね。

この事業にさらに50万円追加したら、その場合200万円になると思う?

 

 

基本的には費用を追加していけばその分の増益が見込めます。

しかし、ある段階で収益は頭打ちとなりそれ以降は費用・コストだけがかさむようになっていきます。

 
 

これを会計学では「収益逓増及び逓減の法則」と言うんだよ。

 

 

事業規模がたかだか100万円しか生まないようなものに補助金で500万、1000万のような大金を投じたらどうなるでしょうか。

無用な費用・コストだけがかかるようになります。

 

これは、先に話した「費用収益対応の原則」と似ています。

かける費用と収益は適正な額を対応させる必要があるのです(本来の意味は、会計処理上費用と収益の時期を対応させるということなので悪しからず)

ヒトはどうしても一旦ぬるま湯に慣れてしまうと味をしめてそこからは抜け出せなくなるのです。

本書でも「補助金という麻薬」という表現がでてきます。

まさにその通りだなと思いました。

これによって、地方はどんどん補助金に依存するのです。

そして、補助金が少ないから地方が活性しないのだ」という論理のすり替えが行われます。

こうやって、どんどん市民の血税を浪費した結果、地方は衰退してとてつもなく厳しい局面を迎えていると、木下斉さんは指摘しています。

 

”じゃ、どうしたら良いんだよ?”

そう疑問に思った方は本書を手に取ってみてください。きっと学びがたくさんあると思います。

福岡市が地方最強の都市になった理由

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 終わり。