【雇われ開業医編】①医学生や研修医が知っておきたいカモにされないための病院経営の話

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はじめに

学生のうちから「病院経営」に興味を持っている人はあんまりいないと思います。

目の前の基礎医学のテスト勉強や臨床医学のテスト勉強をやらないといけないですからね。

ツイッターで「やまだ」先生の病院経営に関するツイートを観測したので記事にしたいと思います。

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※先に断っておきますが、「やまだ」先生に対して反論するわけでも否定しているわけでもありません。ただ単に甘い言葉に誘われて、知識もなく突撃すると基本的にビジネスの場では”カモ”にされるよって言う話をしたいだけです。

今回題材にするTweet

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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前提知識として医者の産業形態を知る必要がある

経済学の話になりますが、産業形態は基本的に3つに分類されます。

  1. 資本集約型産業
    資本投下を行い、労働力よりも機械や設備の力で生産したりサービス提供をするような産業。メーカーや、大型商業施設などが代表例。一人あたりの、資本投下額が大きく、売上げに占める労務費の割合は下がる
  2. 知識集約型産業
    知的労働力や、研究開発によって会社としての知識や技術力を高めることが収益の源泉となっている産業。投資ファンドコンサルティングファブレスメーカー、製薬会社が典型例。一人あたりの、資本投下額はさほど大きくはならないが、成功している例では一人あたりの収益力は高くなる
  3. 労働集約型産業
    これは多くの場合は機械化が難しい分野で、単純労働力の提供が収益の源泉となっている産業。例えば飲食業・人的なサービス業・運送業などが代表例となる。一人あたりの、資本投下額が小さく、売上げに占める労務費の割合が高い

医者の場合は「労働集約型産業」に該当します。

説明にある通り”労務費”=”人件費”の割合が高いことが特徴です。

病院経営の本や実際に病院の財務諸表を見ればわかりますが、損益計算書の費用項目において人件費が占める割合は基本的に40〜50%で推移しているぐらい高いです。

これはどういうことか説明すると

収益の大半が人的コストによって産み出されている

ということです。

 会計知識をつけて決算書等を読みたい方は入門書としてこの本がオススメです。ぜひ読みましょう。

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

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 労働集約型産業の問題点とは?

”スケールさせにくい”

という一点に尽きます。要するに職人芸的側面があるために事業として拡大させていくのは大変ということです。

なぜなら、弁護士や税理士・会計士といった医者と同じように独占業務を持つ高度職の人たちは

「容易に転職・独立が可能」

だからです。

大学病院みたいに高度先進医療を提供できるみたいな特徴がなければ、優秀な方々は基本的に独立して自分のクリニックを持つはずです。

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 その点について、「フリーランス女医は見た 医者の稼ぎ方」で有名な”Clonidine"先生が指摘されています。わざわざ優秀な人が「よく働く雇われ院長」として来るわけないですからね。よっぽどノウハウがしっかりしているなどメリットがない限り。

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ちなみに「フリーランス女医は見た 医者の稼ぎ方」は医学生や研修医の方は読んでおく価値があると思います。今後の医者人生の指針として参考になります。

 

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雇われ開業医はグループ経営をしている美容領域で多い

最近の美容整形領域は、ほとんどが個人経営ではなくグループ経営をしているところが多いと思います。パンフレットやチラシを見ると若い先生でも役職が”院長”になっていたりするのは、おそらくこの”雇われ開業医=雇われ院長”のような形態なんだと思います。

美容整形領域は近年が競争が激化し、レッドオーシャン化していると思います。

美容整形のパイオニアである高須先生もツイッターで仰ってましたよね

 美容整形分野については次回書いてみようと思います。

終わり。

 

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